【続】Am I What Colors?ｰ現姫の戦いｰ

「……お、諒真か？お前が言ってたキス試したら咲誇が喋れなくなっちまったんだけど。…あぁ？それどころじゃないって何だよ。……はぁ？お前正気か？……まぁ、諒真に任せるけどよ。あぁ、じゃあな」



蓮央は電話を切り、何かを考えるように顎に手を当てた。



「ろうはひはろ？へほ？(どうかしたの？蓮央)」


「...…わりぃ、分かんね」


「......」



誰のせいでこんな目にあったと思ってるんだよっ！


もう。


いろんな意味でイライラする。




「諒真のことが気になるのか？」



蓮央の言葉に、頷く。


彼が難しそうな顔をしているときは、何かが起こっている時だから。



「アイツ……今、奈緒と一緒にいるらしい」


「！！」


「この間ヤクザに追われてるところを助けて、居候してるって」



ヤクザ...？


何で、奈緒がヤクザに追われるの？



「詳しいことはまだ分からねぇよ。でもまぁ……奈緒も、何か抱えてるみたいだ」



あの奈緒が、何かを抱えてる？


諒真さんが助けるってことは……かなり深刻ってこと、だよね？


何があったんだろう...。