【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー



「咲誇さん、本当にごめんなさい。謝って許されるようなことじゃないし、信じてもらえないかもしれない…。だから、信じてくれるまで、ずっとずっと言い続けます。
本当に、すいませんでした」


「奈緒……」


「咲誇さん、あたしを殴ってください」


「え!?」



奈緒は一歩私に詰め寄り、唇を噛んだ。



「気が済むまで、本気で殴って下さい。翠斗や春樹にしたように、グーで」


「ちょ、奈緒……?」



今までとは真逆の奈緒の態度に、みんなしどろもどろだ。


殴れったって……無理だよ。


女の子を、しかも年下を、殴れるわけないじゃん。


< 34 / 447 >

この作品をシェア

pagetop