リア充爆発しろ
「あいつがいなくなって静かになったな」
蕎麦を啜りながら言った。
隅田を慕う後輩三人と僕と隅田という、何とも謎の多いメンバーで昼ご飯を食べている。
「あいつって、堀川ですか?」
「そうだ。やっぱり営業に女なんていらないよな。枕営業だとか、我が社の恥だ」
「菊池さんもよかったですねぇ。あの女の暴力からやっと解放ですよ」
僕は曖昧に笑う。
そうだ。あの理不尽な暴力から解放されたんだ。いいことじゃないか。
そう自分に言い聞かせようとしてもうまくいかない。
釈然としない。むしろ胸が苦しくなる。