青空ライン~君が居た青春~

ゆーちゃんは俺に渇をいれるように言った。
……今すぐとか……。


「ほら、早くっ!」


「え~……。」 
 

俺が渋っていると、たちまちゆーちゃんは立ち上がり、俺の襟元を引っ張って扉の前まで連れていった。
……し、死ぬ……。
それはひでぇよ!殺す気か! 


「じゃあねっ!いってらっしゃい♪」


ゆーちゃんは俺を部屋から出すと、勢いよく扉を閉めた。
……なんかひでぇ。
扉を閉めるとき、超満面の笑みだったし。


「とりあえず、行くか……。」


俺は覚悟を決めて、薄暗い廊下を進んだ。




< 218 / 701 >

この作品をシェア

pagetop