青空ライン~君が居た青春~


「今日のライブによんだの。」


「……言ってないし呼んでない。」


私がそう答えると、日向は明らかわざとのため息を漏らして、「ライブに呼ぶくらいできるだろ……。」と言った。

仕方ないじゃん、そんなこと。
こんな大切な時期に皆に言えるわけない。

今は皆にフェスの事だけを考えてほしかったし……解散することで、皆に心配かけたくない。


「……ま、波瑠の考えならわかるけどな。……とりあえず最後だし楽しもーぜ。」


「うん……そうだね。」


日向は私が考えてること、わかるのは私もわかってるってば。
……なーんて私は心のなかで思った。


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