青空ライン~君が居た青春~

皆はいつも通りの笑顔でありがとう、と言ってくれた。
……こんなのすっごく些細なことなんだろうけど、今の私……star - meicarのプロデューサーでいれるのは今日で終わりとわかっている私にとって、すごく幸せで……今までがどれだけ幸せだったか、痛感する。

……だめだ、ずっとここにいたら涙がでる……。


「私、ほかの皆にも差し入れを渡しに行ってくるね?」


「うん!いってらっしゃーい♪」


私は涙をぐっと堪えながらうわずりそうなる声で言った。
浩輝くんは同じテンションで、手を振ってくれている。

……もうプロデューサーではなくなるということは、別れに近いのかもしれない。

こうやってのんびり喋ったり、レッスンについて話したりできるのも、元々は私がプロデューサーだったから。

star - meicarの皆と友達であることにはこれからも変わらないことかもしれないけれど、こうやって親密に行動する事も、皆を一番に応援することも、ないんだろう。




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