青空ライン~君が居た青春~

りょーちゃんはきっと、私のごめんね、という言葉の意味はちゃんと理解してくれてるんだろう。
 

「波瑠、今はstill kingの心配なんてしなくていいから。」


「でも……。」


りょーちゃんだってきっと、私がもしstar - meicarのプロデューサーに戻ったら、still kingを全部見ることができないという心配はあるはずなのに……。


「じゃあ……ツアーの準備を優先してくれる?」


「うん……もちろんだよ……!」


きっとこれは、りょーちゃんなりの精一杯の甘えだと思うから。
りょーちゃんの笑顔は、私の宝物だから……。

私はりょーちゃんの手を握って、優斗くんがいる病室から出た。





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