青空ライン~君が居た青春~

*Ⅱ*隠されてきた進路


***


「失礼しまーす……。」


「……お、神里か。あ、……進路希望用紙、持ってきてくれたのか。さんきゅー。」


そう言って直山先生は私が渡した進路希望用紙を見る。
……生徒にさんきゅーって、どうなんですか。
そう言いたかったが、なにやらめんどくさいことになりそうだから、それは伏せておいた。


「……進路希望用紙、見たか?」


「見てませんよ。というか……見るなんて、プライバシーの侵害じゃないですか?」


「ははっ、それもそうか。」


直山先生は、なにが言いたいんだろう。
普通は進路希望用紙なんて、見ないはず。
私は直山先生の言動に、少し変な感じがした。


「普通なら……進路を他の生徒に言うものではないが……お前はプロデューサーだからな……知っておいた方がいいだろ。」


「え?」


そう言って直山先生に差し出されたのは、當真先輩とりょーちゃんの進路希望用紙。
當真先輩、ちゃんと真面目に進路希望用紙に書いたんだな……。



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