青空ライン~君が居た青春~


「やーった!あそこ、食べに行こ!」


「うん!」


そうして私と浩輝くんは走って大福屋さんに行った。
……やっぱり苺大福には叶わないよ~♪

 
「……波瑠ちゃん、なんとか修学旅行はちゃんと楽しんでくれてるみたい……。」 


「あぁ、まさか波瑠が倒れるなんて、思いもしなかった。」


「俺も。そして波瑠が優斗に泣きつくなんてなぁ……。」


「ちょ……二人とも!なんでこっち見るの!」


「いーや、優斗にも少しだけ希望があるんじゃないかな、って。」


「それは……絶対無理だよ~……。僕のことなんて、波瑠ちゃんの眼中にないよ……。」


そんな3人の会話は当然、私と浩輝くんが聞いているはずがなかった。


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