青空ライン~君が居た青春~


「あーっ、そっかそっか。」

 
そーいや日向、西園寺学院に来るとか言ってたな……。
なんか最近、いろいろ忘れるなぁ、私。
 

「それでさ、いろいろ大変で~。まぁ、また今度でもゆっくり話そうな。んじゃ。」


「うん、ばいばい。」


そりゃ、普通科の選抜だし、大変なのは普通かぁ。
日向には、頑張ってほしいなぁ。
そんなことを考えながら私は電話を切ると、今の状況を把握して、我に返る。

今、りょーちゃんと一緒にいるんだったっ。
う……怒られるかな……。
そう思いながら顔をあげると、そこにりょーちゃんはいなかった。
……あれ?りょーちゃんは?

そして私のスマホに、メールが来ていた。
……りょーちゃん?
《仕事あるから、先いくなー。また、今度。》
メールには、そう書かれていた。
また明日、じゃなくて。
また今度。
……明日は仕事なのかな。
だんだんりょーちゃんと一緒にいることが少なくなっているのは、紛れもない現実。

きっとりょーちゃんは、私から距離をとろうと思ってるんだろう。
……卒業に向けて、
留学に向けて……。



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