青空ライン~君が居た青春~


「うんっ、頑張って……!」


「今までありがとう、波瑠。」


りょーちゃんはそういいながら、私の頭を撫でると、ステージに登ってしまった。

……酷いよ、りょーちゃん。
こんな不意打ちなんて。
でも、これが最後なんて、やだよっ……。

私はstill kingのステージが始まった瞬間と同時に、その場に泣き崩れた。

……やだっ……。
このステージで終わりとかっ……。 
もっとstill kingのりょーちゃんをみたいよ……っ。


お願い……っ、りょーちゃん……。
直接、君には言わないから……。
だから……今だけ言わせてください。


「ずっとここにいて……っ、りょーちゃんっ。ほんとに……ずっと……大好きだよ……っ。」


そうして、最後のstill kingのステージは始まってしまった。



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