青空ライン~君が居た青春~


「柊、さっきのターン、軸がぶれてたぞ。」


「え、そうなんですか。ご指摘ありがとうございます。」


柊君、このグループの中で一番年下で大変だよなぁ……。
柊君は中学三年生なんだけど、still king に所属しているからたまーに高等部に来るんだ。
……なんで柊君がstill kingに入ったのかは謎だけど。

あ、そうだ、さっきのところで言わなくちゃいけないこと、いくつかあったんだった……。


「柊君、さっきの前と後ろで分かれるところの立ち位置、狭くない?ターン、すごく回りにくそうに感じたんだけど……。」


「波瑠先輩。……確かに少し回りにくかったです。」


少し困ったような顔をしながら言った柊君。
……やっぱり。
窮屈そうに回ってたもんね……。


「やっぱり回りにくいかぁ。……りょーちゃん、もう少し右に寄れる?」
 




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