青空ライン~君が居た青春~

俺は彼方と一緒に食堂へ行こうとしている波瑠の後ろ姿を見つめていた。


「……ふふ、りょーちゃん、波瑠ちゃんが本当に大好きなのねぇ♪」


「はぁ!?」


図星だけど。
……なんで遊佐はこんなに勘がいいんだ。
本当、いろいろ遊佐はすげぇよ……。


「目で追いすぎよー?波瑠ちゃんは可愛いからねぇ、ぼーっとしてると誰かにとられるわよ?先手を打たないと。ね?」


「……はぁ。遊佐、すげぇな……。……当たりだよ。」


「あら!当たってたのね~♪なんかやけに今日は素直ねぇー?……明日、雪が降るのかしら?」


こんな季節に降るわけねぇよ。


「おい……馬鹿にしてんのか……?」


「してないわよ~。……ただ、恋に頑張る男の子は素敵って思ってるだけ~♪」




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