一生続く恋をしよう。
「………嫌だったら拒めよ。」


そう言った瞬間に手をぐぃっと引かれて

次の瞬間

私はマネージャーとキスをしていた。


甘く、溶けるような、混ざり合うような。


今までの人とは違うそのキスで


私はどこまでも堕ちていく


溶けていく。


気持ちが混ざりあって、そこには


恋のような、愛のような


幸せな、暖かい気持ちが溢れだす。


あぁ、私。


この人とこうしてたい。


静まりかえる部屋の中で聞こえてくるのは


二人の呼吸と、時計の音。



「………もぅ我慢できねぇ。」


マネージャーは、私から離れるとお姫様抱っこをして寝室へと連れていく。


その間も、口やおでこにキスを落としながら。


ゆっくり優しくベッドへと下ろすと


「……まじで。嫌だったら、ここで拒んで。じゃなきゃ俺止まんないから。」


私の顔の横に手をついて私を見下ろすマネージャーの、何とも言えない色気のある表情にクラクラしてしまう。


「………名前。名前教えてください。これから先、二人でいるときは名前で呼んでもいいですか?」


マネージャーは、フッと微笑むと


「比呂人。黒木 比呂人だよ。」


「ひ、ろと……」


「奈々………」


その合図で私と比呂人は、特別な二人になった。




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