一生続く恋をしよう。
「比呂人にしたら、対したことないかもしれないけど!!どうせ、私なんか遊びで三木店長が本命なんでしょ!?プロポーズするくらいだしっ!!」


一気に吐き出す、この1週間溜めた比呂人への不満。


「もういいっ!!別れるっ!ううん、別れてあげるっ!!三木店長とよろしくやれば!!」


泣いてすがりつくどころか、


最後にぶちギレてしまった。


勢いついて、立ち上がってしまった。


比呂人は、キョトンとしていたと思ったら、次はお腹をかかえて笑いだした。



「もぅっ!!何がおかしいのっ!?」


もう、わけわかんないよ。


なんで、別れ話の時に笑うのよ。


「悪い。にしてもまぁ、よくそんなに出てくんな。すっげー想像力。何、誰から聞いたのそんな事。」


比呂人は私の手を引いて、自分の膝の上にのせる。


まだおかしそうに笑いながら。


「もうっ!いっつも比呂人ばっかり余裕があってさ。私の事、からかって遊んで。
私は全然余裕なくて。自信もなくて。」

自分で言ってて、落ち込んでくる。


「……最後くらい、ちゃんと大人の女性でいたかったのに。結局私が駄々こねてるだけみたいじゃんか……」



「それでいいんだよ。我慢すんな。言いたい事あるなら全部言えよ。

何のために、隣にいるんだよ。不安ならすぐ聞け。」


「聞けるわけないじゃん。比呂人と三木店長は付き合ってて、プロポーズまでした仲なんでしょ?って聞くの?」


「だーかーらぁー。他人に振り回されるなよ。三木店長、よう子とは確かに付き合ってたよ。大学の時に3ヶ月くらい。プロポーズ?ありえねぇ。あんな気が強いの、やだよ。」


「えっ、でも……」


「人の噂ってこえーな。」


「噂……なの?」


「奈々。俺はお前が好きだ。って言ったはずだけど。伝わってない?」


そう言って優しく、私の頭を撫でる。


「不安になったら、すぐ俺に聞けよ。何度でも好きだって伝えてやる。絶対、隣にいる。

だから、人の噂や思い込みなんかで、無意味に傷つくな。泣くな。悩むな。

俺だってお前に無視されるの結構キツイ。」


そう言って、オデコをコツンとひっつける比呂人。


さっきまで怒ってたはずなのに、いつの間にか涙が流れてた。



わたし、こんなにも大切にされてたんだ。


嬉しくて、嬉しくて。


比呂人にぎゅうっと抱きつく。











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