失い続けて見つけたモノ


どれくらい時間がたったのだろう…


私はもう気付いていたのかも知れない…




私は…


侑が好きかもしれないと…






詩音と昌也は元気いっぱいに日陰に入って来た




「暑っい!!」
「肌が痛い!!」



「おかえり猿達。帰りに動物園にぶち込んであげるからね…」


私はいつまでも帰ってこなかった2人に皮肉を込めて言った



「ひっどーぉい!!!」
「そうだそうだ!」


2匹が吠えているのを見て


「五月蝿いな〜動物園より保健所がお似合いだ」



と侑がニヤッと笑いながら言った


「むっか〜」

詩音が頭に血をのぼらせて怒鳴った



「こんの色白少年め〜モヤシだモヤシ!」

詩音はなおも吠える



「羨ましいの?」


侑は余裕で切り返した


「んな事ないわっ」


そう言うと自動販売機にむかって詩音は歩いて行った


ふと隣を見ると昌也は熟睡していた…



疲れたんだな…(笑)
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