イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
プロローグ。

綺麗な桜から過ぎ去り真夏になる今日この頃。
私、小野木涼花(おのぎ りょうか)

大手の出版社・クローバー社に勤めて
早2年経とうとしていた。

本が読むのが好きで編集者になりたくて
あちらこちらの出版社に面接をしたが
昔から要領が悪くドジな性格のため

やっとの思いで就職しても
その性格が災いして1年で担当から外されてしまう。

落ち込む毎日。

そうしたら親切に指導してくれていた
河合先輩が別の部署に異動する事になり
今まで担当していた編集の仕事を
私に譲ってくれた。

しかも相手は、ベストセラーの小説を
いくつも出版している蓮見真夜先生。

もちろん私も大ファンだ。
だがその先生は、普通の小説家と違う。

何故なら

190cmもありそうな長身で
スラッとした体型にロック系の黒い服装。
耳には、ピアスをいくつか付けていて
アクセサリーを身に付けていた。

色素の薄い銀髪に綺麗な切れ長の目。
そして何より

芸能人も驚くほどの美形だった。
思わず見惚れてしまうほどだ。

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