イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
最高のクリスマスイブ。

これからもその笑顔を守りたい。
そう心に誓った。

その後。
私は、しばらく入院する事になった。

車は、スピードが出てなかったため
衝撃が軽く済んだらしい。

それでも足にヒビが入ったり
意識が無くて危なかったらしい。

ある意味、生きているだけ
運が良かったのかも知れない。

退院の日。
街中などは、クリスマスシーズンになっていた。

もうすぐクリスマスなんだ。
ちなみに私の誕生日は、
クリスマスイブだったりする。

「もうすぐクリスマスなんですね」

「……そうだな」

興味がないのか素っ気ない態度の先生。

「…………。」

言いにくい。誕生日だと……。

誕生日の事を打ち明けて
クリスマスと一緒にお祝いしたかった。

だけど……それって迷惑だろうか?

せめて、それとなく伝えたい。

「あの……普段クリスマスって
どうしているのですか?」

素朴な疑問として言ってみる。

「……去年は、睦月の行きたいお店で
飯を食って終った」

えっ……?外食だけ?

「プレゼントとか、お祝いのような事は……」

< 212 / 257 >

この作品をシェア

pagetop