*°春夏タチバナ*°




「俺は絶対しないからな!!」





「春翔!」





「何馴れ馴れしく名前で読んでんだよターチーバーナ」





「………わかったよ
俺が出ますよ先生」











きっと名前で呼ぶなと言われて


名前で読んでくれないことが相当ショックだったのだろう





秋くんはすんなりと出ることになった





もう、もっと楽しくしたい




なんでそこまでプライドが高いんだろう春翔くん











「お前らー喧嘩も程々にしろよー
じゃあホームルーム終わり」











最後に少しだけ先生らしいことを言って
ホームルームは終わった





自分の大好きな人が
クラスの代表でミスターにでるなんて少し誇らしいけど




でも、もし1年のあの美人な子と1位になったら


ふたりが並んでたっているところを見ることになるんだよね…







それはちょっと…




いや、だいぶきついなぁ











「とーわーちゃーん」





「ん??」











かなり久々に聞いた間延びしたこの声は…




黒田くんだ








珍しいなぁ黒田くんが私に話しかけてくるなんて











「どうしたの??」





「なんかー、滝が呼んでるー」





「春翔くんが…?」











なんで私を??




少し怖いから行きたくないなぁ…
なんて思っていると、黒田くんがぐっとポーズを作った











「グッチョーブ!
冬羽は可愛いから大丈夫だぞー」





「ん…??」











言っている意味が全く良くわからないから
とりあえず春翔くんのところに行こう














「教えてくれてありがとう黒田くん」





「いいってことよー」











相変わらず変な人だ





黒田くんだけは何があっても変わらなさそうだよね






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