*°春夏タチバナ*°




口を隠した私を見て
春翔は楽しそうに笑った











「邪魔くさいって気にしてんの?
あれは冗談だっつーの!」





「………わかりにくい冗談」











本気にした私が馬鹿みたいじゃん





冬羽早く戻ってきて〜
なんて思っていると、急に春翔は真面目な顔になった











「そんなん別れろよつらいだけじゃん
そこまでこだわる意味わかんねーし」





「は?!」











こいつは本当に………




流石に別れろとか簡単に言って欲しくなかった私は


怒って立ち上がってしまう











「そんな簡単じゃないから悩んでるのっ!
ろくな恋したことない春翔とは違うから!」











カッとなった私は春翔にそう言って教室を飛び出した





春翔は悪くないのに…
完全に八つ当たりじゃん…






あー、私って面倒な女だなぁ…







そして私は冬羽に先に帰るとラインをして考えながら帰った






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