同居なんてありえないッ。

琴香side

気持ち悪いから早退してきた。

「ただいま。」

二階に行こうとすると

「早かったのね？今から大事な話するわ」

おばさんがそういいだした。そういや今日の朝そんな事ゆってた…かも。

「うん。」

ソファーに座るとおばさんが

「ごめんね。おばさん実家に帰らなきゃ行けないの…」

え？まって…

「実家って…

「そう、ロシアの方よ。お父さんがガンになってしまって…余命が二年なの…
本当は治せるのにお父さんが手術はしないって、成功する確率は極めて低いらしいの。それならいっそのことしないで家族と過ごす選択をしてくれた。だから帰るのよ、私…」

ならどこ行こうかな私…

「琴香ちゃん…でも、二人暮らしできるんよ。凛ちゃんと…仲のいい友人に打ち明けたら私の子供と同居しなさいって。それが凛ちゃん。琴香ちゃんが学校で一匹狼状態って聞いて不安で、一人暮らしさせたらご飯もろくに食べないんじゃないかって…ごめんね。だから二人暮らししてくれるかしら…」

ポロッ

おばさん泣いてる…そんなに私に尽くしてくれてるのに相手まで探してくれるなんて。私なんて別に野宿してそのまま親の元へ行けたらいいなと思ったけどおばさんが泣くぐらいなんだよね。

しょうがないか…

「うん。わかった、そのコと住む。それって女？男？凛ちゃんだから女よね？」

おばさんが一時停止した。え？

「わからない。友人が凛って読んでたから女と思った。」

そーなのね

「まあ、どっちでもいいよ。いつ？」

二年生に上がる時がいいな。