暗闇ノ白雪姫

「どうぞ...

アップルパイは
私の得意料理なの

私ねりんごがすきなのよ
真っ赤なリンゴ...」


なぜだろう
さっきから
ゾクッとするようなことばかり

「あ、そうそう
さっきのことだけど
ぜひあなたに
聞かせてあげるわ

私の物語」



「私は...とある家の次女に生まれたの...」

私がまだ幼かった頃...5歳くらいかしら

私の家族は

母、姉、私、犬の太郎だった

家族はみんな
太郎のことが好きだった


わたし達は
裕福ではないけど
幸せに暮らしていた。

でもある日
隣の国の王子がやってきて
母にプロポーズをしたの

一目惚れだったんですって

でも今思うと
母はとても
美人でしたから
旦那さんがいないのが不思議なくらいでした
事実
町にでればみんなの視線を一人占めし
モテていたのでしょうね

私はそんな母が自慢だった...

そして
母は結婚した
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