君と私の秘密の恋



「今まで、心配かけてごめんね。完全に怖くなくなったわけじゃないけど。すべてを怖がって逃げるの、やめるから。怖くても、できることを頑張りたいって思うの」

「梨乃・・・」

「そう思って頑張ったら、すごく楽しくって。怖いのも不安もその間は忘れられたの」




楽しかった。
心に残る高揚感。




「そっかぁ。そんな風に思えるようになるなんて。やっぱKAEDEってすごいなぁ。私ではできなかったことを簡単にしちゃうんだから」

「そんな事・・・。まひろにも、亘にもものすごく感謝してる。辛い時に、側にいてくれたのは二人だし。私の側にずっといてくれたんだから」



感謝してもしきれない。
ものすごく助けられた。



「私が、学校に通えるようになったのも、二人がいてくれたからだって思ってる」

「・・・嬉しいよ。そんな風に言ってもらえて。ありがとう」

「そんな、私がありがとうって言わなくちゃいけないのに」

「これからも、ずっと友達でいるからね!」




まひろが私に抱きつく。
嬉しくて、抱きしめ返す。

まひろがいてくれて、本当によかった。




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