ハリネズミ
そして、学校前で降りる。
ちらほら、同じセーラー服が見えてきた頃、私に向けた痛いほどの視線と小さい声が聞こえる。
「あっ、あの白い髪ってもしかして…」
「そうそう。駄作の元姫!」
「あの子、売春してるんだって!」
「え~?嘘~?笑」
「ホントだって!チェーンメールできたもん」
「あー、あの鬼蓮の?」
「そうそう。美花さんが見たんだって! それを颯さんが!」
「さすがだねー。颯さんかっこいいー!」
「たかしー!」