✿*:・゚両隣は先生*:・゚✿

**幸奈side**

目を覚ますとそこは病院だった。

そして、病室にある椅子に
座っていたのはあい君だった。

『幸奈、手紙に書いたこと本当?』

最後だと思ったから
書いたんだけどなぁ……

『ぁはは……恥ずかしいなぁ……』

苦笑して、
一瞬だけあい君を見て目を反らした。

『そうだよ。
私はあい君を愛してる』

天井を見上げながら私は言った。

話が途切れたタイミングでノックされた。

『竜君かな?』

天井からドアに視線を移した。

あい君がドアを開け、
入って来た人物に私は
吃驚している。

『お母さん……』

お母さんは私を抱き締めたまま
何度も何度も謝っていた。

学校に密告したのは父親だったらしい。

「ねぇ、幸奈
私ね離婚しようと思ってるの」

これには私だけじゃなく、
あい君と竜君も驚いたみたいだ。

「それから、
花蕾さんと籍入れなさい」

ちょ、ちょっと待った……

そりゃぁ、確かに
さっきの話を聞いてたなら
両思いだって分かるだろうけど
いきなり籍入れろって……

「離婚話も結婚話も私は本気だからね」

今日のお母さんは
どうしちゃったんだろう?

まぁいいか……
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