雨音


『お前さぁ、辛いとかないの?』


あるよ…

「ないよ。ただ毎日が楽しく生きれたら、明日死んでも後悔しない。わたしはしたい事だけをするんだ。」

『(笑)お前らしいな。』

わたしらしいって?

「(笑)ありがとう。」


そんな会話を
ベッドでした。

全く嘘じゃない。

ただ埋まらない何かを
埋めたくて
今日もたまたま
求め合うだけの
けいちゃんの側にいる。

でも、埋まらない。


この人でも
埋まらないんだ。

背が高くて整った顔。
優しくて落ち着く声。

優しくわたしを
扱ってくれて
わたしを知ろうと
してくれる人。

わたしには
もったいない。


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