私を本気にさせないで
いつも決まって私は集中力が途切れると、リセットするために給湯室にあるエスプレッソマシンでカフェラテを飲むのが日課となっていた。

するとあの日から給湯室に入る私を見つけては、休憩を共にアプローチを続けているのだ。

最初は冗談とか、ただの気まぐれだと思っていた。
だって大森君はすごくモテるし、いくらでも相手は選り取り見取りだし。
ちょっと年上に興味があっただけ。そう信じて疑わなかったんだけど……。

ホットのカフェラテを飲みながらも、つい気になってしまうのは隣からビシビシ感じる視線。

せっかくリセットするために休憩しているというのに、ここ最近、この視線によって全然休息などできていない。

チラッと隣を見れば、ジッと私を見ていたのかばっちり彼と目が合ってしまう。

すると大森君は嬉しそうにあどけない笑顔を見せるんだ。
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