たとえば呼吸するみたいに








日本人の朝食と言えば、白いご飯に味噌汁や漬物、メインは焼き魚。

それらに手をつけながら、朝からあたしは頬を緩ませる。



「んー、美味しい!」



朝からしっかり食べるあたしには、今が至福の時間だ。



「蘭(らん)さん、今日もバッチリだね!
最高の出来だよー!」

「やだ本当? 嬉しいわぁ」



ぐっと親指を立てて満面の笑みを浮かべると、階段の方からトントン、と足音。

リビングに顔を出したのは、



「おはよう、玲!」



あたしの幼馴染だ。



「……なんでお前俺の家で朝飯食ってんの?」



隣の家から突撃朝ごはんをかましたあたしに、彼は眉をひそめる。



「だってうちのお母さん、あたしがどんだけ言ってもパン派なんだもん。
玲も知ってんじゃん」

「それにしてもこんな時間から来んなよ」



もう気にしない気にしない、とあたしは玲のお母さん・蘭さんと笑った。






< 2 / 52 >

この作品をシェア

pagetop