絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「ねぇ、このまま進んで外へ出られると思う?」


歩きながら春奈がそう言った。


「わからない」


ルキが不安そうな表情を浮かべて首を左右に振った。


あたしはまた自分の首輪に触れた。


「これって、外へ出たら外してもらえるのかな?」


「そりゃぁ外してくれるだろ。じゃないと普通の生活に戻れない」


ルキが答える。


確かにその通りだ。


いつ自分の命を奪うかもわからない道具が首についている生活なんて、あたしはきっと耐えられない。


そんな会話をしているうちに、通路は突き当りにたどり着いた。


真正面の突き当りには大きなドアが1つ。


その前で、自然と全員足を止める形になった。
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