絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「それにしても、首輪をつけられるなんて聞いた事がないよね」


あたしは自分の首に触れて、その冷たい感触に眉を寄せた。


「だな。これだけの人間が集められているんだから、1人1人を把握するために必要なのかもしれないけれど」


「それならブレスレッドでもなんでもいいのにね」


首輪だと、なんだか動物扱いされているようで気分はよくない。


頭痛が治まったあたしはその場を立ち上がった。


「どこへ行くんだい?」


「知りあいを探しに」


あたしはそう言い、歩き出したのだった。
< 5 / 161 >

この作品をシェア

pagetop