元ヤン少女が進学校へ。


「そんじゃ帰るわ!またね!」


そう言って、あたしは
自宅方面へ歩き出した。


「おい茉実!」


真桐から名前で呼ばれたのは
初めてだったから、
思わず耳を疑ってしまう。


「え、あたし?」


振り返った直後に、
思わず問いかけてしまう。


「これやるよ」


そう言って、真桐は何かを投げた。


「おっと」


無事キャッチしたあたしは
真桐がくれたものを見つめる。

< 136 / 512 >

この作品をシェア

pagetop