スニーカー
「今日は俺が華恋ちゃんと歩く~♡」

そういって私のカバンを持って私の隣に立った

「は!?今日は俺だろ!!!?」

「たっちゃん。諦めなよ。僕の右手あいてるよ?」

そういって笑う悠希は
ほんと天使なんじゃないかってレベルで
可愛いです。はい。

「うるせぇ!!!」

「もー素直じゃないんだから~。
 ほんとは僕のこと好きなの知ってるよ~?」

「お前な!!!!」

「ん?」

いやいや悠希さん。
その無言の圧力怖いっすよ。
目笑ってないっすよ。


「あ、はい。悠希くん大好きです。
 ごめんなさい。手繋がせてください。」

さすがに負けちゃった龍也さん。
小さいときからずっとこんな感じなんだ。
後ろで繰り広げられる
二人の会話を聞きながら
私たちはニコニコしてたけど
急に麗也くんがケータイをみて
顔を真っ青にした。

「おい。これ遅刻フラグたってんぞ。 
 もう八時…。」

「「「げ!!!!!!!」」」

「これは龍也のせいだなまじで。」

「え。」

「今日購買のプリン奢ってね。」

「え。」

「あ、俺焼きそばパンね。」

「え。麗也まで…?」

「文句ある?」

「とりあえず急ぐぞおい!!」



私たちは春風とともに
走り出した…
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