一年の恋。一年後の恋。


『……うん。誠の口から聞きたかった……けど、仕方がないね。』


酒屋のおじさん……誠のお父さんは
めちゃくちゃ私に謝ってたし…


『おじさん、奥さんに怒られてた。』


「ああ、お袋かなり怒ってた。余計なことしてって……。けどバレたら仕方がないから、早く真紀に会わせろってさ」



えっ?……ちょっと待って
何その展開!


「驚いただろ?お袋は真紀を自分の会社に引っ張ろうとしてた。お袋はトヨカワで働いていた真紀を知ってるんだ。真紀の顔を見た時から決めてたらしい。俺もつい最近知ったんだ……」


……はい?
私……のこと知ってる?
いや、私は知らないよ?


頭が混乱してきた
だめだー……
< 134 / 194 >

この作品をシェア

pagetop