雨も好き。

夏海side

翔ちゃん、なんであんなこと....

「僕が好きって言ったらどうする?」

思い出しただけで顔が赤くなるのを感じる。
「あーーー!!!」

「夏海、うるせぇ。なんかあったか。」

瑛星だ。

「うー、ごめん...」
心配そうな顔で見つめられる。ごめん、瑛星。これは瑛星には相談できないよ...。

また、あたしの頭の中を翔ちゃんボイスが永遠ループし始める。

翔ちゃんの余裕の表情を思い出す。

あたしはこんなに心が忙しいというのに。

言った張本人は余裕の表情、今日も涼しい爽やかフェイスで過ごしているのかと思うと、少し、いや、かなり悔しかった。
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