雨も好き。
それから。
「きゃー!瑛星せんぱーい!」

雨の中、色とりどりの可愛い傘の下から黄色い声援がとんでいる。

そこだけやけに密度が高いのは、その先頭に瑛星がいるからだ。

やっとの思いで教室までたどり着いた瑛星は、最高に機嫌が悪い。

「おはよ、人気者は辛いね〜。」

チッ。

舌打ちしたよこいつ!?!?

< 204 / 214 >

この作品をシェア

pagetop