雨も好き。

春花side

土曜日の練習後のことだった。

「春花、ちょっといい?これから、時間ある?」

夏海から誘われた。

「あ、うん。」

合宿後、夏海は少し変わった。
物怖じしない物言いに、最初はみんなびっくり。

あたし、本当はこんな奴なんだ。

なにか吹っ切れたようだった。あたしはそんな夏海が素敵だと思った。

─瑛星もそう思ってるのかな。
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