敵の王子に飼われました。


「ちょっと怖えーよ健ちゃーん!酒がまずくなんでしょーがあ!」


この人は鳥井 向夏(とりい こうか)

20歳。小さい時から私の面倒を見てくれるお兄ちゃんみたいな感じだ。
そして私の仕事仲間であり、先輩である。


「健ちゃんって言うな!俺の命が狙われておるんだぞ!」


この方は国王 健一様。
48歳。何故かいつもイジられている。


「まあまあお酒の場なんですし、湿っぽいことは抜きにしましょう。これじゃ、酔いがまわりませんよ。」


これは私のパパ。
48歳。私の仕事での先輩でもある。


そしてここは、私の家である。



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