おにぃちゃんが守ってあげるよ

4

和哉サイド


点滴をして楽になった健にぃはそのまま寝てしまった。



太「見ろよこの顔~

  すんげー気持ちよさそう^^」


和「ね^^すぐ寝ちゃったよ」



なんかむにゃむにゃ言ってるし・・(笑)

まぁ、ぐっすり寝れるくらい身体が楽になって良かった♪








太「おっ、そろそろ点滴終わるかな?」


和「そうだね。もう少しで終わりそう。」


太「もうリビング戻ってもいいよ?雛いるし。

  俺はもう少しここ居て、健太のこと看てるから。」


和「あ、そう?じゃあ戻るわ。

  何かあったらまた言って?」


太「おっけ。ありがとな。」





さっ、雛のご飯でも作るかな~?






って、あれ?リビングに電気がついてない。

太にぃはリビングにいるって言ってたのに・・。




和「雛~??・・・・やっぱり居ない・・。」




どこいったんだろ?

まだご飯食べてないからお風呂には入ってないと思うし。


・・う~ん、自分の部屋かな??

















♪コンコン


和「雛?いるの~?」


・・・・・・。


ドアの下の隙間から光が漏れてるからいるはずなんだけど。。








和「・・・開けるね~」



ベットに横になっている雛がいた。

なんだ~。寝てたのか・・。

電気つけたまま寝ちゃって、もう雛ったら^^




ベットに腰かけようとしたとき・・・・。









「・・・っ・・・ぅ・・・」







雛が・・・・泣いてる。








和「雛?どうしたの??」



雛が布団に頭まで隠してたから気づかなかった。


雛が震えていることに。




和「おにぃだよ~。雛どうしたの?」




布団を剥がすと小っちゃく丸くなって雛が涙を流していた。

まだ病み上がりだっていうのにこんなに泣いてたら苦しくなっちゃうよ。





和「雛、おいで?」


起こしてあげようと背中に手をまわしてあげると、素直に起きてくれた雛。





「ふぇ・・・にぃ・・・・。」


和「よしよし。泣くと苦しくなっちゃうから我慢だよ~」




身体を起こしてあげてそのまま雛を抱っこした。


なんかグズグズしてるから呼吸をちゃんと整えてあげないとね。



背中をポン、ポンと優しくたたいて身体もゆらしてあげて落ち着くのを待った。



今のままだとなんで泣いてるか聞けないしね。

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