不登校児に気をつけろ


『紫乃先生…
柳瀬くん、どう?学校来てくれそう…?』


授業が終わると、クラスのみんなが
心配そうな顔で柳瀬くんの様子を聞いてきた


みんな…
柳瀬くんのこと気にしてくれてるんだな…

このクラスなら…
柳瀬くんもきっと、学校が楽しくなると思う


「今は、ちょっと難しそうだけど…
大丈夫。きっと、来てくれるよ」

『ホントに!?よかったぁ〜』


良い子たちばっかりで…
私も嬉しい…


『ねぇねぇ、紫乃先生!!
柳瀬くんって、どんな人?

イケメン?それともオタクっぽい?』

『馬鹿!イケメンなわけねぇだろ!!
イケメンだったら、学校なんか毎日来て
毎日違う女と楽しく遊んでるだろ!』

「うーん…と…
それが、イケメンなんだよねぇ…

芸能人って言ってもいいほど…
超絶イケメン」

『えぇーーっ!?
マジ!?柳瀬くん、見てみたい!!』

『マジかよ、先生…
俺の魅力が女子に効かなくなるよぉ〜』

『あんたに魅力なんて、最初からないっつの!!』

『ひでぇ〜!!』


みんなは、柳瀬くんのことで盛り上がっていた


これは柳瀬くんが来たら…
もっと盛り上がるだろうなぁ…

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