幸せ行きのチケット
「祐輔。分かったよ。あなたがそう言うなら。……そのかわり…今までと同じ祐輔でいてね。」

「同じ…俺?」

「そう。バイクに乗れない悔しさを捨てて、バイクに乗っていた時みたいにいつまでも笑顔でいてよ。じゃないと私…。」

「じゃないと?」

「祐輔との関係を…。」

「あ〜〜!分かった。絶対いつも笑顔でいる!例えテストの点悪くても笑顔でいるから!」

………。

「……………プファ!(笑)祐輔テストの点なんか気にしない人やと思っとったのに。以外な一面聞けてラッキーかも。」

「そんな笑えるか?まぁ、やっぱ0点だけは避けとるな。0点以下のやつがおればいいんやけどな…。」

祐輔…。

0点が最低得点だから。

それ以上、下はないから。

…………。

やっと、いつもの祐輔の笑顔が見れた。


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