シアワセの定義

chapter 1

再会

「ね？いいでしょ!?結衣彼氏いないでしょ!?」
そうやって頼まれて強い気迫に負け私は来てしまった…。飲み会、俗に言う合コンに。
正直彼氏はほしいとは思うし、恋もしたい。
だけど３年前のことが忘れられずにいる。

未紗は合コンが好きというより、恋愛体質なんだなと思ったのは出会って半年がたってからだ。

「はい！ついたよ！！結衣かわいいし性格いいんだから絶対いい人がいるよ！」
「そりゃどーも。（笑）」
正直、あの人のことが好きだった頃のように恋愛できる自信がない。きっとあの人は忘れているのだろう。新しく彼女もできてるだろう、大学はどこ行ったんだっけ…。
「結衣～きいてる？」
「え？ん？聞いてなかったごめん！」
「今日の人たちすごくかっこいいらしいんだって～」
「ほんと!?楽しみ～（笑）」
未紗は私の過去の恋愛についてはあまり聞いてきたことがない。１度だけ聞かれてすごく好きだった人と付き合ってたよ、としか答えなかった。いや、答えられなかった。
「あ！こんばんは～。」
「お、未紗ちゃん久しぶり～」
今日はこの人繋がりなんだな～ってこの人かっこいいけど未紗どこで知り合ったんだろ…。