キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~



「可哀相だから、今日はこの辺で勘弁しといてやるよ」





壁に寄しかかったまま、私は泣きじゃくるしかなかった。



どうして、

どうして涙が止まらないの…悔しい



悔しい…!



「解かっただろ?
こういうことだよ。
もう『へなちょこ蒼ちゃん』は、いねぇんだよ」



「な、によ…!」


「……」


「なによ…!蒼のくせに!」



バンッ!



瞬間、蒼がものすごい力で壁を叩いた。
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