キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~





かと思いきや。





蒼のヤツは微笑んで受け取ると、さっそくオムライスおにぎりを頬張りやがった。


うめ、って言ってるの、口の動きでわかる。





なにあいつ。





…ああそっか。

食事なんて気にする必要ないよね。

モテ男は、黙っててもああやって女の子が世話焼いてくれるもの!





ほんと、蒼のくせに生意気っ。





苛立ちまぎれに私は自分のお弁当のおにぎりにかじりついた。



酸っぱ…っ。



そういや私のおにぎり、梅干しだった。

…二個も作り過ぎたし、蒼にくれてやればよかった、かな...。
< 15 / 281 >

この作品をシェア

pagetop