キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~



それからどうにかお風呂には入ったけど、

食欲もわかないまま、ずっと蒼のことを考えていた。





ズクズクと痛む胸…。





私、蒼に嫌われちゃったかな…。





でも、どうしてこんなに気にしなきゃならないの。



悪いのはあっちじゃない。



キスなんかして。

あれが、ファーストキスだったのに…。



このまま嫌ってくれれば、ちょうどいいじゃない。



振り回されずにすむんだから。



こんなことになって、もうこれまでみたいな関係には戻れない。



それならいっそ、距離を置いた方が…。





そうやって、



自分に言い聞かせても。





私はずっと、スマホを手放せずにいた。
< 188 / 281 >

この作品をシェア

pagetop