キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
蓮は完全に俺とのキスに夢中になってた。
次第に大胆に重ねていっても、拒むどころか俺の腕に身をゆだねてきて…。
それが嬉しくて、
やっとあいつの頑なな心をほだすことができたのかと、期待してしまったのに、
灯りがついて驚いた拍子に、我に返ってしまったらしい。
せっかく溶かしかけた意固地さが、またあいつの心を固めてしまった。
むかつく。
あんなにガクブル震えて、本当は俺なしじゃいられないくせに。
あんなに気持ちよさそうに、俺に抱かれていたのに…。
どこまでツンデレなんだよ。
むかつく。
覚悟していたことだけど、
あそこまで頑なに拒否されると、やっぱしんどい。
でも。
こんな凹んで、身体もダルいのに、それでも俺は蓮を求めてしまう。
今ここに蓮が来てくれたらな、なんて。
きっと、ただの幼なじみでいたなら、
『あんたバカ?』なんて呆れながら、それでも一生懸命に看病してくれたんだろうな。
諦められない。
ただの幼馴染じゃ、嫌なんだ。
そんなツンデレなところもひっくるめて、俺は蓮のすべてが好きだから。
だから、そのすべてを手に入れて、俺だけのものにしたくて仕方ないんだ。