キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~




「なー岳緒。おまえ隣に用事ね?」


「は?3組?ないけど」


「そ」


「なんだよ。また忘れ物かー?
しっかりしなさいよねー」


「ちげぇよ」


「じゃなんで」


「…べつに」





あー。

蓮に会いてぇ。





話なんてしなくていい。

ただ姿を見るだけでいい。

他の野郎に話し掛けられてねぇか、とかも気になるし…。



けど、用もないのに会いに行くと怒られるしな…。



あー。

なんか俺、付き合う前よりヤバくなってる気がする…。





昨日の蓮、ほんとに可愛かったな…。



嫌われたくない、って泣きそうになるは、嫉妬はするわ…

今までの俺の苦しみがそっくり蓮に移ったような気持ちを示されて、

この言葉を反応にどんなに憧れたか…って

幸せすぎていちいち頭おかしくなりそうになった。





あとは…蓮が「好き」って言ってくれれば、

もうなにも言うことないんだけどな。
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