こんなに好きで

そんな可笑しな事に全く気付かなくて




ある日





「宮城はその日で大丈夫？」





「あ、ごめん、試合が近くて…………」





次の集まりの日を友達と電話で話をして彼女に大丈夫か確認したら彼女の予定が合わなかった




今までにも、何度かあったから俺は気にも止めずに





「あ、そっか、じゃあ変更するように言うわ」





「は、隼人くん！」





「え？」





彼女は俺のスマホを押さえていた




それは、電話をされるのを酷く嫌がっている様で






「どうしたんだよ？」





普段、鈍感な俺も彼女の異変に気付いた





気を使ってか、話そうとしない彼女の姿が辛くて





恥ずかしくてあまり、優しい言葉を掛けれないのに




その日ばかりは自分の中で警報が鳴っていた