こんなに好きで
元カノ






「木原くん………」





名前を呼ばれて、振り向けば知らない女がいた




向こうは俺の名前を知ってるのだから、同じ講義でもとってるのか




まぁ、そんなの、どうでもいいけど







「一人?誰か待ってるの?」




「……………」







愛菜が帰ってから、どんな風に週末を過ごしたら良いかわからなくて




何も覚えてなかった、と言うより何も出来なかった






一人で過ごす時間が辛くて待ちに待った月曜日





大学に来たけど





なんか、疎外感と言うかなんと言うか




愛菜と付き合ってるときは感じなかった居心地の悪さを感じて講義にも出ずに裏庭にいた




そこに、目の前の女が来た






「木原くん…………」







返事をしない俺に痺れを切らしたのかもう一度俺の名前を呼んできた








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