君を愛していた。
思い思われ
「ただいまぁ」

重い足どりで歩いて帰ってきた。

「おかえり〜遅かったじゃない」

「うん…」

お母さんは事故の後、事故の話を私にしてくれなかった。

だから私も事故のことは聞かないようにしていた。

「今日は唐揚げ〜」

ニコニコ笑うお母さんのこと大好き。

事故のことは知りたい。

でもね、いいの。

私が我慢すればみんなが幸せ。

お母さんも、魁も、

そして…大翔くんも。
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