君を愛していた。
~悲しい現実~
「ここは?...」

気付くと私は眠っていた。

「大丈夫か!?舞奈!!」

「魁?」

「よかった、無事で...」

心配症なんだから。

「大丈夫だよ。ありがと。」

「そーいえば。
あの転校生びっくりしてたぞー
お前がいきなりたおれるからよー。」

「あ。」

そーだった。
大翔君が生きてた?
違う人?同姓同名?

「違うよね。あれは大翔君だよ。」

「なんか言ったか?」

「なんでもない。先行ってて?
サッカー部の練習あるでしょ?」

「わかった。お前も早く帰れよ。」

「うん。」

初恋の人。
でも、関わってはいけない人。
あなたは私が、あなたを、殺しかけたことを知っているのかな。

知っていたらどう思うのかな。

不安で押しつぶされそうになった。
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